写真 萬田康文
2020/06/11-15 11:00-17:00
四隅に角がある形「四角」をテーマにした二人展を開きます。
整然とした規律や無駄のない合理性を表し、堅苦しいイメージさえある四角い形に、私たち日本人は不思議な安らぎや落ち着き、削いだ美しさを感じてきました。
四角く仕立てた瞬間ふわりと魅力を放つ、様々な素材・意匠。
工房イサドの額や器、boilの古道具ともに、すべて一点ものの作品が並びます。その違いや相性も含め、楽しんでいただける展示会です。
会期は前後半に分かれます。
ご予約制の展示をカモシカで6/11-15の5日間開いた後、今月下旬にオンラインでご紹介します。
前半の魅力は何と言っても手にとって選んでいただけること。家具の座り心地も実際にお試しいただけます。
ソーシャルディスタンスや換気に配慮しながら、1時間に5名さま(1組最大2名さままで)ご案内いたします。
展示をご覧いただきながら、主役のお二人の器に盛った四角い菓子や軽食をご用意します。展示のみ・テイクアウトのみのご利用ももちろん大丈夫です。
ご予約はこのサイトにて、6/5(金)スタート予定です。もう少しだけお待ちください。
後半のオンライン展は、6月25日前後を予定しています。こちらも詳細が決まり次第、お知らせいたします。
◇工房イサド 本田 淳
ふだん気がつかない、あるいは気にも留めないようなものに
実は不思議な魅力が隠されている
新しいものを一から作り出すというよりは
既にあるものの中に魅力を見つけ出すことから
いつもはじめているような気がする
- 1968
- 東京都足立区生まれ 生家は元兵舎だった古い建物で
家族が寝ていた部屋は天井がなく
梁がむき出しだった
縁側の杉の節穴から床下を覗いたりしていた
古い木の記憶 - 1990
- 筑波大学卒業、パルコ入社
宣伝・販売促進系の仕事を主に担当
若手アーティストの公募展を担当し大いに刺激を受ける - 1996
- 都立品川職業技術専門校木工科に入学
刃物の研ぎや木工、家具制作のイロハを学ぶ
夕方5時から青物横丁周辺を呑み歩く - 2000
- 家の二階が古家具で一杯になるほどの古物好き
古物商免許を取ることも真剣に考える
家具制作の技術と古い物を組み合わせて
自分らしい何かができるのではないかと漠然と思い始める - 2003
- 埼玉県北葛飾郡に工房イサドを設立
無垢材を主とするオーダーメイドの家具を制作するかたわら、古材を使った額や生活の道具などを制作 - 2006
- オカズデザインと世田谷の古民家にて企画展を開く
- 2014
- 数学的な形の美しさに魅かれ、この頃からオブジェ作品にも取り組み始める
カモシカにて個展「匙」を開催 - 2020
- カモシカにて二人展「四角」を開催
◇boil 岩本篤
多くの物の中から選ぶ際の基準は、日本的であるかどうか
物も店作りもヨーロッパの空気を持ち帰って再現するのではなく、日本人としての目・感覚を大切にしている
デコラティブな西洋の様式よりも、「禅」に通じる直線的なラインや四角の形、今の日本の暮らしに馴染む物に惹かれ続けている
https://boil-zakka.tumblr.com/
- 1972
- 大阪生まれ
- 1987
- 高校生の頃から雑貨に興味を持ち
信楽陶器祭りに行って無名作家の器を買い漁る学生生活同時に演劇にはまり役者の勉強をしつつ、舞台を観に小劇場に通う日々
- 1994
- 大手インテリアショップで働き、7年間雑貨仕事のノウハウを学ぶ
- 1998
- オーストラリアでアンティークマーケットの面白さにはまる
古道具・アンティークを集め始める - 2002
- 東京に引越す
雑貨関連の仕事から離れるが、ヨーロッパ・日本の古道具を集め続ける
次第に「蒐集」よりも「探し出す」行為自体に歓びを感じるようになっていく - 2006
- boil 開業、旧東ドイツと北欧のアンティークからスタート
東欧・イギリス・ベルギーなどを経て、現在はオランダ・フランスが中心
国や時代・テイストを固定せず、その時の感覚で決めている - 2013
- カモシカ「酒と白磁」(岡田直人 個展)に参加
- 2016
- カモシカにて二人展「白いもの・古いもの展」
- 2020
- カモシカにて二人展「四角」