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伊藤 環さんの作品はどれも考え抜かれていて機能的、シンプルで美しい。
それでいて、どこかにゆったりとした佇まいと愛嬌があり、棚にあるとつい手が伸びてしまう器です。
敢えてうつわの個性が際立つように作られていて、同じ作品でも形や大きさ、釉薬の表情がまったく異なるのも魅力的。
一期一会の出会いをお愉しみください。

伊藤環 プロフィール

1971
陶芸家・橘日東士の長男として生まれる
幼少期は粘土細工と落書きとミクロマンで頭がいっぱい
1981
小学高学年から中学生にかけ「六三四の剣」を読み剣道に没頭する
1986
絵を描く事が好きで、剣の道を諦めデザイン科のある高校に進みデザイナーを目指す
デッサンと色面構成に明け暮れる
1990
紆余曲折あり大阪芸大陶芸コースに…それでもデザインの道は諦めきれない
1991
春休みにお世話になった不動産屋からの依頼で、会社のイメージキャラクターである林檎を作る。これが焼き物の初仕事となる。ギャラは3万円と何故か栄養マムシドリンク1ケース
この時、作るノウハウを2歳上の先輩である日野田崇さんから学ぶ。この出逢いで陶芸も面白いかもと気付かされる
1993
人体に興味を持ち始め、卒業制作は人の顔をモチーフにトーテムポールのオブジェを造る
1994
大学卒業後、山田光先生のご厚意により京都の門工房でろくろ三昧の1年を過ごす
1995
信楽の陶芸の森で人体をモチーフにオブジェ制作。この頃の人体の美しさの体現が器の基礎になる
秋 実家に戻り、父の元で食器を中心に作り始める
1999
このまま田舎で燻ってちゃいかん!とリュックに器を詰め込み上京。飛び込みで行商の末、玉砕…
東京の洗礼を受け、半年ボーッとロクロを回す
器を取り巻く環境の変化を肌で感じた結果、高台のない器を作る
2000
一念発起し再度上京
桃居の広瀬さんとの出逢いをきっかけに、作るべき方向を一本に絞る
いま振り返ると、この出会いがきっかけで一皮剥けたと思う
この年に結婚をし、生業としての陶芸稼業に腹が座る
2006
妻にケツを叩かれ、神奈川・三浦半島の三崎に独立開窯
Birne(埼玉)にて独立後の初個展
OZONE、クラフトフェア松本、工房からの風に出展
2009
長男 白(はく)が生まれる
夏椿(東京)にて、記念として白い器の個展を開き白泥シリーズが誕生
この頃からうつわの角がとれた…と思っている
2012
岡山県岡山市に移住
2013
プロダクトライン 1+0を立ち上げる
2015
レストランnoma Tokyo の器制作を機に、世界一を味わう
カモシカにて初個展を開く。タイトルは「リム皿の幸福
2016
MANSUR GAVRIEL(マンサーガブリエル)の依頼で、NYコレクションに作品出展
2017
カモシカにて二回目の個展「リム皿の幸福」開催
2021
カモシカにて三回目の個展「春を待つ」開催
2024
カモシカにて四回目の個展「ROOTS」開催。プロダクトライン「1+0」 を職人として支えてきた岩田哲宏さんの作品も、ゲスト参加。

2021年2月展・環さん50歳を記念して、制作の風景を動画でご紹介させていただきました。