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大谷哲也

白磁の大谷哲也さんは、オカズデザインが料理の仕事をたどたどしく始めた頃に出会った作り手です。
この写真も、数年前の出張料理会で実際に盛った風景を撮ったもの。
大谷さんの白磁の器たちに料理を盛って並べると、お客様の表情が花のようにほころぶのを数えられないほど見てきました。

あたりをはらうような凛とした清らかさ、そこにあるだけで空間を豊かにしてくれる造形的で美しい形、様々な料理や用途を受け止めてくれる懐の深さ。
手作業と思えないほど高い技術でありながら、かすかに温かさや色気を感じるバランスにも、大谷さんの美学を感じます。
日本のみならず海外の著名なシェフや料理人に愛用されているのも、よく分かります。

出会ってから15年を経て、作家とギャラリー、陶芸家と料理人としてこうして改めて向かい合う機会をいただくことが叶い、とても感慨深いです。
ご自身と響き合う器をゆっくりと選んでいただければ幸いです。



同じ作品でも形や大きさ、釉薬の表情、容量が一つひとつ異なります。
サイズ表記は平均値をとっているため、目安としてお考えください(同作品の中で大きな差があるものは、最小値から最大値を幅をもって記載してあります)。
カップ類の容量は8分目を目安にして計量しました。
また、こちらの注意書きを必ずご一読の上、ご購入お願いします。

なお、作家がつける値段・価値を尊重するため、転売目的のご購入はご遠慮いただいています。
詳しくは特定商取引法に基づくページをご覧ください。

大谷哲也 プロフィール

https://www.ootanis.com/tetsuya

1971
兵庫県神戸市に生まれる
1990
建築か自動車のデザインに関わる仕事に就きたいと思い、京都工芸繊維大学 工芸学部 造形工学科へ
入学するとすぐに、ペンと定規を使ってきちんと図面を引くことが、どうも苦手だということがわかり、建築の方へ進むのを断念。デザインを学ぶことを選ぶ

授業で粘土に触れ、ろくろを体験
自分はこういう感覚的なことの方が好きなんだなぁということを知ったが、陶芸でごはんを食べていくことになるとは、これっぽっちも思わなかった
1996

車のデザイナーになれずに悶々としていた頃、大学の助手の方が、陶磁器の研究所である信楽窯業試験場での職を勧めてくれ、研修生や業者さんに製品開発や石膏型の作り方などを指導する仕事に就く
研修生のほとんどが自分と同年代、1〜3年程度、信楽焼きの技術を学ぶために通っていて、後にパートナーとなる桃子とも出会う

予期せずしてここで、陶磁器の知識と桃子という一生の宝物を手に入れる
1999
桃子や陶芸を生業にする周りの人たちに触発され、「朝練」と称して、借家の庭先にある洗濯場を囲った小さなスペースで、出勤前にロクロの練習を始める
2003
「工房からの風」にて白いうつわをはじめて発表する
このことを境に独立志向がむくむくと膨らみ、意思を持って加速度的にやきものへ向かって進みはじめる
2006
都内のギャラリーで行なったグループ展の打ち上げで、オカズデザインと出会う
作り手としてどちらも駆け出しということもあり意気投合、その後も折々に会い交流を深めていく
2008
12年間務めた窯業試験場を退職し、桃子と共に大谷製陶所設立
個展・クラフトフェア等に出展する
2011
初めての海外での個展をシアトルで開催
2019
カモシカ五月展『ノブうどん帖』発刊記念 三人展に参加  
2021
カモシカにて初個展「果実と白」開催
台鉢 22185
台鉢 22185
台鉢 22185
¥33,000