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山口和宏

シンプルな中に控えめな愛らしさが潜む、山口和宏さんの作品。
ジャンルを問わず料理を受け止めてくれる、懐深い器。
どこか祈りのような静謐さを感じます。

パンやお菓子の盛り皿やトレイとして使うだけになりがちな木の器ですが、積極的に油をつかった料理に日々使うことで木肌が潤い、つややかに深い味わいに育っていきます。
水と油によって艶をまし、次第に美しくなっていく過程も愛おしい。

ナイフやフォークも跡がつきそうと敬遠しがちですが、育っていくと気にならなくなり、むしろ古道具のように味わい深くなります。
10年20年と使い続けたい器です。

山口和宏 プロフィール

1956
北九州生まれ
1986
家具工房独立。家具製作を開始。
1995
うきは市吉井町(現在の場所)に工房をかまえる
2014
カモシカにて初個展「木と暮らす日々」開催
2016
カモシカにて個展「木の器」開催
2018
木の道具と喫茶のお店「jingoro」をオープン
2019
カモシカにてガラス作家・石川昌浩さんとの二人展「型と形」を開く