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十月展「物語と料理」

写真:中川正子

企画展「物語と料理」

2025年10/25-27、31-11/3、11/8・9
12-17時(最終日11/9は16時まで)

長かった夏がようやく終わり、週ごとに涼やかさが増してきた十月。
秋の時間を楽しむ時間と空間をご用意します。

小さな頃から料理が登場する絵本や小説が大好き。特においしそうな描写のページは、すりきれるほど繰り返し読んだものでした。
『3びきのくま』で主人公が飲み干すスープ
『大草原の小さな家』の母さんが焼くコーンブレッドや、姉妹で楽しむ豚のしっぽ
開高健がパリのカフェで愉しんだ白ぶどう酒と焼栗、ムール貝。

大人となって随分な月日が経ちましたが、物語の中の料理やお菓子たちは、実際に口にしていないのに鮮やかに思い出せる。
言葉という限られたツールだからこそ妄想がどこまでも膨らみ広がって、心に刻まれたように感じています。
紙の書籍が姿を消していき、aiが飛躍的に進歩し続ける今だからこそ、敬愛する仲間たちとともに言葉と料理、物語と現実がポタージュのように溶け合う企画をやってみたいと思いました。


今展では二つの側面から、物語と料理を展開。
一つ目は山村光春さんが作られたあらすじから、オカズデザインが料理を構想。
当日お客様とともに同じ料理を食べ、のみものを飲み。なにげなく食卓で交わした言葉や時間を山村さんがあたため、ひとつの物語を完成させるという実験的な試み。
まさに物語と料理が混じり合って一つになる、わくわくする企画です。10/25(土)・31(金)の2日間を予定しています。

二つ目は繰り返し読んだお気に入りの小説の主人公のように、生き方や料理にストーリーを感じる敬愛するゲストたちの昼食会。
北は北海道から南は福岡まで、土地とともに生きる料理人たちがカモシカに集合。
土地と深く繋がり、呼応しながら生きる人の手から生まれる料理やのみものを、彼らが紡いできた物語とともに味わっていただきます。お迎えする方は、下記の通りです。

展示空間では、野山や森が似合う風合い豊かな手仕事や古道具、物語感のある台所道具や器、ゲストたちの書籍が常設作品とともに並ぶ予定です。
また会期中通して、あんざい果樹園から林檎や梨など、みずみずしい果物が届きます。
物語と料理とともにお愉しみください。

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カモシカは食とクラフトをともに楽しむギャラリーであり、料理店です。
飲食席は事前ご予約制・入れ替え制にてご案内いたします。
下記をご一読の上、お申し込みください。

展示・テイクアウトのみのお客様はご予約不要です。営業時間内のお好きなお時間にお越しください。
ただし小さな空間のため、ご来店が集中した場合はお待ちいただくこともあります。ご了承ください。
なお、作品やテイクアウトのご購入数の制限をさせていただく場合があります。詳細は当日ご来店の際にお知らせいたします。

◇ご予約方法と注意事項
  • 下記からご希望の日をクリックし、時間帯をご選択ください。
    注意事項をご了承の上、お申し込みをお願いします。
    ご提供するメニューは、決まり次第インスタグラムにて順次お知らせいたします。
  • ご予約が完了しましたら、カモシカオンラインストアからメールが届きます。
    日時や内容、人数にお間違えないか、必ずご確認お願いたします。
  • 飲食席のキャンセル待ちのシステムはありません。
    ただこういった時世で、前日や当日のキャンセルが出ることが以前より増えています。
    キャンセルが出た際にはカートに在庫が戻り、該当の時間枠のSOLD OUTの表示が外れてお申し込みいただけるようになります。
    ご希望の日時がありましたら、時々チェックしていただけたら幸いです。
  • マイバッグのご協力をお願いいたします。
  • 店内の写真撮影はご遠慮ください(飲食される際、ご自身の皿やお手元の撮影は大丈夫です)。